みんな、去年出たスノーマンの曲で何が一番好きでしたか?
私は、ミッドナイト・トレンディが一番好きでした!!!!!!!
え、つかいまさらミッドナイト・トレンディの話するん?って思いますか?
まぁ、わたしもそう思う。(ツアー1ヶ月前に終了)(ほんまおめでとう)
ツアー終わってから、アルバム曲を聞くことから少し離れていた。
しかし、このまえまたアルバム全曲通して聞いたら、
えっ!?ミッドナイト・トレンディって曲、良すぎ…………………………
(茶番)
となったわけ。
改めて聞くとどこが好きか冷静に語れそうな気がしてきたので文字にしてみます。これを読んだらあなたもきっとミッドナイト・トレンディが好きになる。
お前もミッドナイト・トレンディ大好きと叫びなさい。
ぶっちゃけ、ミッドナイト・トレンディってアルバム曲で一番人気?と錯覚すくらい、TLのオタク人気もすごく高かったし、検索しても一番好き!ってよく言われてた印象がある。完全にフィルターかかっている記憶の可能性があるけどそこはごめん。
みんなそれぞれ、ミッドナイト・トレンディの好きなポイントあると思うんだが、
わたしが思うミッドナイト・トレンディの特に好きなところに、「本物」が「理解」って発注したな……と実感できる点がある。
海外でジャパニーズのシティーポップ良くね?と再発見されてから、シティーポップと名のつく曲はたくさん量産または再認知されてきた。今どき巷にはなんちゃってシティーポップは数知れずある(コラー!)だろうけど、ミッドナイト・トレンディは、もうそれはそれはれっきとしたシティーポップに分類されるだろう。知らんけど。(小声)
そもそもシティーポップってなんやねん!と素人なりに調べると、あのへんの時期に日本で作られたオシャレコードのそういう雰囲気曲ぜんぶ〜!みたいなおぼろげ説明しか出てこなくてキレそうになる(短気)。ほほう、では俺の采配ですべてをシティーポップとしていいんか……????(拳)となるが、きっとそれは違う。これは勘のいい者がどこまでそういうノリの曲を愛好してるかにかかっているジャンルなんだと思う。いやほんま知らんねんけど……。
それで言うなら、ひかるはかなり「本物」なのだ。マイケル・ジャクソンを愛し、両親はブレッド&バターのファン、自身もシティーポップラバーのサラブレッドである。ユーミンの好きな曲が「ルージュの伝言」とかではなく、「あの日にかえりたい」(夕暮れ時に聞くのが好きという徹底ぶり)っていうところに本物具合を感じて欲しい。さすが「丸の内サディスティック」で起床し、夜は「Versace on the floor」を聞いてた男……(今は知らん)。つか、Just the two of us進行が好きな男にダサい男はいない。これはみんなも関ジャムで1億回聞いた話だよな。その芯食った男が隅々まで理解して発注かけた神曲が、ミッドナイト・トレンディってわけ。たまんね~~~~~~🤙
ミッドナイト・トレンディは、車で夜の高速を走るために作られた曲だ。断言していいわけ!?と思うけど、プロデュース側のひかるがそう言ってるんだからそうです。(断言)
ちなみにわたしはこの年末年始に、念願叶って首都高(都内〜みなとみらい〜羽田空港付近まで)をミッドナイト・トレンディ流しながら走ったのだが、ミッドナイト・トレンディと車窓の風景がもうあまりにもピッタリで心底感動した。もう余計な映像演出はいらないから、ジャンクション固定ライブ映像と共に、永遠と曲のみループ再生するYouTubeチャンネル作って欲しい。
ミッドナイト・トレンディのいいところってたくさんあるけど、突き詰めて一番好きなところどこ?って聞かれたら、結局、歌詞。
夜の街を背に車走らせる 深夜2時から
散りばめるネオン Radio 今宵も帳へ
きっと運命だったね 最後くらい笑ってよ
気分屋なステレオ 君のようだ
きっと誰も乗れない
この……丁寧かつ美しい情景描写よ………………………………(噛み締め)
「Radio」とか「帳(とばり)」とか「ステレオ」とか、完全に80'sを意識してワードを選んでるなと感じるし、情景描写にロマンチシズムが満ちすぎてるところとか、山下達郎イズムを感じるわ…(好き)
今どき、聞いた人がこれほど同じ描写を思い浮かべられる曲も珍しい気がする。最近は短く!端的な歌詞!のイメージがあるから。でも日本の歌謡曲の歌詞って本来はこういう情景描写たっぷりのものが主流だったのでは?と感じたりもする。
季節が明確に決まってて、コーヒーを飲み新聞を読む男や、仕事を終えリップを塗り直す女がいて、ルーティンワークを終え街に繰り出したり、ご飯食べたり、デートしたり、浮気されて喧嘩したり、別れたり。
多様性の今だからこそ画一的な歌詞がなくなって、描写がやたら詳しい歌詞=あの頃っぽい歌詞、になったのかもしれない。だって今の私たちは「7回目のベルで受話器をと」ることもなければ、「はやりのdiscoで踊りあかす」こともない。しかし、だからこそ、その描写が新鮮に映り、時を超えてまた蘇って我々の心をときめかせるのだろう。物語が溢れた今の時代のわたしたちにとっては、トレンディドラマのような2人は、擦られすぎてもはや臭いレベルの展開を迎えている。それなのに情景描写を丁寧に書き切ることでこんなにも「王道展開が美しい」。今風に言うと「それが逆にエモい」。
現にわたしは、深夜2時FMから流れていた曲が止まってカーステレオをいじる男を思い浮かべると、胸がドキドキする。隣には車窓から夜の工場を眺める女がいる。2人はこれまでどうやって愛し合ってきたんだろう。もうこれ以上話すこともない2人の夜のドライブはどういう結末を迎えるんだろう。
結末がわたしたちの想像に委ねられているところもいい。あっけなく別れてしまうのか、それとも希望はあるのか。みんな同じ車内を思い描いているのに、バッドエンドと捉えるかハッピーエンドと捉えるか、考える結末は人によって様々で、フォロワーの意見を見るのも面白かったな〜!
みんなが2番冒頭いわふかパートにメロメロになっていることは重々承知(わたしも大大大好き)で、でもわたしは初っ端の「夜の街を背に〜帳へ」部分がダントツ好きかもしれん。こんなに簡潔で、しかし美しい描写ってある?ない。この掴みでいつも完全に心を奪われて、いつどこで聞いてても、深夜2時の高速を走る車内にトリップしてしまう。
てかミッドナイト・トレンディ、全部でほぼ5分尺あるのもやばい。この、どんどん尺が短くなっていく現代の音楽シーンになにもかもあえて逆行したものを提示してくるの…………ほんま……お前しかおらんが………………
何がすごいって、5分もあるのに一切中だるみせず、飽きない。繰り返しがあるようでちょっとずつ歌詞が違うし、間奏もたっぷりあって、歌詞を歌い終わっても後奏はしばらく止まらない。歌詞プラス、ハモリや楽器の音数の情報量が半端ないのに、最後まで目を閉じてしっかり聞いてしまうのである。みんな最近こういう没入体験、忘れてない?と言われているかのようだ。
妥協せず突き詰め納得して、かっこいいと思うものを送り出しているから、それが最終的にどう批判されようと「自分の美的感覚」を絶対的に信じてやった結果だから構わない、みたいなこと(要約)をひかるはよく言うんだけど、その凝縮!がミッドナイト・トレンディだなぁと思う。
正直こんな完成されてるものをライブでどうパフォーマンスするんだよ……と不安すらあったところを、これ以上ない正解叩き出したところも、さすがこの曲の良いところを「理解」し尽くした「本物」嗜好者〜🤌とまたフロアぶち上げちゃったね。3チェまじいつも神振り付けをありがとね~~~~~~🫶早く円盤で役に入り込んで踊ってるひかるを擦り倒したい〜~~~~~🫶
いかがでしたか?(まとめサイト風)
きっとあなたもミッドナイト・トレンディのことが好きになったと思います。
入信者はひとまずレンタカーで夜の首都高走るとこから始めてみてほしい。(助手席もOK) 元々好きだけど、好き度がネクストステージにレベルアップする体験だった。聖地巡礼ってこういうことだったんだ……て、みんなきっと思うから。
あ〜タペストリー / Wの両A面シングルも楽しみー!!!!(宣伝)